Hokkaido JA Kyouwa Raiden Brand

らいでん

ニュース&トピックス お知らせニュース&トピックス

お知らせ

                                  
                  
                      きょうわ農業協同組合
                      代表理事組合長 石田吉光
                        


 新年明けましておめでとうございます。

 組合員の皆様におかれましては、平成25年の輝かしい新年をご家族とともに健やかに迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。

 日頃、当JA事業運営につきましてご理解とご協力を頂き厚くお礼申し上げます。

 昨年の当JA管内の農業は、春先は雪解けが多少遅れましたが、その後は比較的天候に恵まれ播種・定植作業は大変順調に推移しました。さらに5月に入ってから7月まで連日好天が続き、平成19年以来の大旱魃となりました。その様な気象環境の中でスイカ・メロンの生育は順調に進み一部前進集中出荷となり、道内外主産地との競合により販売に苦慮した一年でありました。結果としてスイカはほぼ計画通りの販売実績となり、メロンは過去最高の20億7千万円の販売高を確保することが出来ました。生産者の栽培技術の向上はもとより、畑カン施設の整備を含め生産基盤を確立して下さった先代の皆様にあらためて感謝いたします。

 
しかし、馬鈴薯・小麦を中心とする畑作物においては旱魃の影響を強く受け、中でも馬鈴薯は生育中の旱魃と8月下旬から9月に掛けての記録的な高温も影響し、小玉での収量不足と発芽や腐敗が発生し全国的な価格低迷も重なり、残念ながら当初販売計画の三分の一程度の実績となり馬鈴薯生産者の皆さんの一年間の努力が報われない年となりました。

 
一方、米については好天に恵まれ全道の作況指数が107で後志の作況指数も106と2年連続の豊作のとなり、併せて価格も高単価で推移したことで、JA合併後の最高の米の販売金額となりました。従って、農畜産物総体の販売金額は約53億8千万円余りの実績を確保することが出来ました。

 こ
のことは組合員皆様の絶え間ないご労苦に敬意を表すことはもとより、関係各位に対しまして深く感謝申し上げます。

 世界情勢は、アメリカのオバマ大統領は再選をはたし引続き政権を担当したものの、ロシア・中国・フランス・韓国などの国々のトップが交代し新体制になりました。その中で、中国・韓国との関係が、竹島・尖閣諸島等の領土問題と重なり不安定な状況となっています。特に最大貿易国の1つである中国については、輸出産業が大きな打撃を受けると共に、中国へ進出した日系企業での混乱を招いています。

 国内情勢については、昨年11月16日の当時の野田首相の突然な衆議院解散により第3極を目指し多くの党が誕生した選挙戦となりましたが、12月16日の選挙結果により、民主党政権から自民党を中心とする安倍連立政権が誕生しましたが、新政権は早急な震災復興はもとより平成25年度予算編成や社会保障と税の一体改革・政治改革そして原子力政策など重要政策や課題についての整理と調整が今後必要となります。

 特に農業政策においては、戸別所得補償制度の見直しの論議が浮上していることや、前政権からの懸案事項であるTPP交渉参加問題については、先の総選挙で「例外なき関税撤廃によるTPP交渉参加には反対」を掲げて戦った自民党ではありましたが、ここにきて「国益に即して積極的に自由貿易を推進する立場」との姿勢を示した安倍政権に対し、農業を始めとする関連産業に大きな影響を及ぼすことや、国民への食料安全保障の観点を強く認識してもらい、TPP交渉参加絶対阻止の運動を引き続き展開していかなければなりません。

 昨年11月に開催された第27回JA北海道大会の主題(メインテーマ)を「協同活動でつくる持続可能な農業と豊かな地域社会」と定め、決議された?「持続可能な北海道農業の実現」と?「次代を担う協同の実践」に取り組むことと併せて、JAきょうわの第3次農業振興計画・中期経営計画の最終年の実践に向けて役職員一丸となって取り組んで参ります。組合員の皆様・関係機関の皆様のさらなるご協力とご支援を引き続き賜りたいと存じます。

 本年も組合員皆様がご家族ご一緒に災害がなく健康で豊穣の出来秋を迎えることができますよう心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします